meet37 program

ITRC meet37 プログラムの詳細です。

1 日目 (2015 年 5 月 28 日 (木))

13:20 〜 14:20 A 会場

ITRC 運営委員会

第 163 委員会運営委員のみ

13:20 〜 14:20 B 会場

デモ展示準備

14:20 〜 14:30 A 会場

オープニング

14:30 〜 15:00 A 会場

展示デモ紹介セッション

デモ展示出展リスト (申込順)

  • アラクサラネットワークス (株)
  • (株) シー・オー・コンヴ

14:30 〜 15:00 B 会場

デモ展示

15:00 〜 16:20 A 会場

セッション1: [28-PM1] CIS 分科会

テーマ教育現場におけるICT技術の利活用と若手人材育成について
近年、ICT 技術の発展に伴い、様々な教育の可能性が広がっており、欧米では ICT 技術を活用した先進的な教育方法が導入されている。国内でもこれらの先進的な事例に学び、ICT 技術を活用した教育の高度化、ならびに、高度化した教育システムを支えられる ICT 人材の育成が必要となる。教育の高度化を実現するためには、教育システムの運用面の課題の解決が必須となる。また、日本だけに限らないが、ICT 技術自体を教育する上で、対象システムの複雑化に伴う教育期間の不足なども課題となっている。本セッションでは、このような現状での課題を踏まえて、日本における ICT 技術を活用した若手人材育成の理想像について議論を行う。議論は必ずしも結論を求めるのではなく、今後の若手人材育成のあり方についてのブレインストーミングの場とする。
  1. 欧米における ICT 教育への取り組み紹介
    釜江 常好 (東大・スタンフォード大)
    現在の情報社会を生きるためには、情報通信技術 (ICT) が使えることが必要である。一方で ICT 知識がなくても職を得て、生活することも可能である。しかし、情報源である本や新聞、学術雑誌が電子化された現状では、生徒・学生が自主的に学ぶには、学校に ICT インフラが整備され、教師を含め、ICT を使いこなせることが必須となっている。日本の ICT 教育の議論では、この認識が薄いような気がする。日本も、「生徒・学生の自主性を尊重する」教育に移ろうとしているが、それには、どのような ICT 環境を、どのように整備しなければならないのか、欧米の先行例を参考に考えたい。
  2. 教育の可観測化に基づいた質的改善ののための大学教育ビッグサイエンス基盤の構築に向けて
    梶田 将司 (京大)
    本発表では、京都大学における教育学習支援に係る日常的な業務や長期的な戦略・計画の実践・経験に基づいた情報環境の現状と課題を、大学教育ビッグサイエンス基盤に焦点を当てながら述べる。
  3. ICT 教育における新たなアプローチ ~物理的可視化と直接操作による通信ネットワーク学習教材の開発~
    渡辺 健次 (広島大)
    現在の学習指導要領では、中学校技術と高等学校情報において通信ネットワークの仕組みについて学ぶ内容が含まれている。しかしながら、通信ネットワークそのものが利用者の目に触れないところで働いているため、動作を直接見て学習することが難しい。一方で、中学校の技術や高等学校の情報では、実験や実習を通して体験的に学習することが学習指導要領で望まれているが、通信ネットワーク技術を学ぶための教材が無いため、実験や実習を行うことが難しい。そこで本研究では、インターネット技術の仕組みを直感的に理解できるように、物理的可視化と直接操作による通信ネットワーク学習教材の開発を行った。
  4. 富山県の初等・中等教育における ICT 教育の課題への取り組みについて
    亀島 正吉 (富山県総合教育センター)
    近年、全国的に教育へのICT機器の導入が進められている。富山県においても ICT 機器の導入が進められているが、課題の一つとして教員の ICT 機器活用スキルの向上がある。この課題に対応するため、富山県総合教育センターでは、教員の研修会を開講しており、この研修会について紹介を行う。
  5. パネルディスカッション教育現場における ICT 技術の利活用と若手人材育成について
    • パネリスト
      • 釜江 常好 (東大)
      • 梶田 将司 (京大)
      • 渡辺 健次 (広島大)
      • 亀島 正吉 (富山県総合教育センター)
    • コーディネータ
      • 秋山 豊和 (京産大)

16:20 〜 16:40 A 会場

休憩

16:40 〜 18:00 A 会場

セッション2: [28-PM2] NWGN 分科会

  1. 被災パターンが端末の軌跡情報を用いた避難誘導システムに与える影響に関する一検討
    小松 展久、笹部 昌弘、川原 純、笠原 正治 (奈良先端科学技術大学院大学)
    我々の研究グループでは、避難者の所有するモバイル端末を用いた避難誘導システムの実現を目指している。meet36 では、避難者とモバイル端末との連携により、自動的な避難誘導を実現可能な方式を提案した。領域内の道路が確率的に被災した場合を想定したシミュレーション評価を通して、提案方式の導入により避難時間が改善することを示した。本発表では、特定の災害を想定した場合の被災パターンに対する提案方式の導入効果を紹介する。
  2. 未知のグラフに対する影響最大化アルゴリズムの提案と評価
    三原 正大 (関西学院大)、津川 翔 (筑波大)、大崎 博之 (関西学院大)
    本研究では、ソーシャルネットワークの構造が未知であることを前提とする影響最大化問題と、その発見的解法 IMUG (Influence Maximization for UnknownGraphs) を提案する。人と人との関係をグラフとして表現したソーシャルネットワークにおいて、影響力の強い少数のノード (シードノード) の集合を特定する影響最大化アルゴリズムの研究が活発に行われているが、従来の研究ではソーシャルネットワークの構造が既知であることを前提としている。しかし現実には、ソーシャルネットワークの現在の構造を完全に把握することは非常に困難である。そこで本稿では、ソーシャルネットワークの構造が既知ではなく、未知であることを前提とする影響最大化問題と、その発見的解法 IMUG を提案する。実験の結果、提案する IMUG は次数が著しく高いハブノードが存在するグラフにおいて、効率的に動作することを示す。
  3. SDN 時代におけるルータ網とトランスポート網の役割に関する一検討
    鈴木 一哉、金子 紘也 (NEC クラウドシステム研究所)
    本発表では、将来キャリアネットワークに SDN 技術が適用された際のルータ網とトランスポート網の役割について検討結果を報告する。近年、データセンターネットワーク向けに発展してきた SDN 技術を、キャリアネットワークを構成するルータ網 (サービス網) や、トランスポート網 (中継網、アクセス網) へ適用するための研究が進んでいる。これらの研究が対象とするルータ網、トランスポート網という区分けは SDN 登場以前に定められたものであり、SDN 技術が普及した際にはそれらの役割が変わる可能性がある。本発表では、それぞれの網が担ってきた役割が、SDN 技術の適用により、どのように変わるかを検討した結果を報告する。

18:30 〜 20:00 A 会場

交流会

2 日目 (2015 年 5 月 29 日 (金))

9:00 〜 10:20 A 会場

セッション3: [29-AM1] オープンデータとシビックテック

  1. Code for Kanazawa が創るシビックテックの未来
    福島 健一郎 (Code for Kanazawa)
    “IT を利用して市民参画型で地域課題の解決を行う”というシビックテックの取り組みが今急速にひろまってきています。2013 年、日本で初めての Code for コミュニティとして発足した Code for Kanazawa はその先頭を走りながら、日本のシビックテックを見つめてきました。本講演では、Code for Kanazawa の概要とともに国内のシビックテックの事例について解説し、さらに今後のシビックテックビジネスのひろがりについても考察したいと思います。
  2. オープンデータで仕掛ける脱インターネット 1.0 〜データシティ鯖江の次の一手〜
    福野 泰介 ((株) jig.jp)
    jig ブラウザをきっかけに、W3C に加入した 2010 年、ティム・パーナーズ=リー氏の進めるオープンデータに出会い、衝撃を受ける。IT のまち鯖江をかかげる牧野百男市長への提案から 1 年、日本の自治体初のオープンデータの取り組みは、今や国や東京都も含む 119 都市にまでひろがった。既存ビジネスが次々と置き換わる現代、オープンデータが切り開く新しいビジネスに向けた挑戦「データシティ鯖江の次の一手」を紹介します。

9:00 〜 10:20 B 会場

デモ展示

10:20 〜 10:40 A 会場

休憩

10:40 〜 12:00 A 会場

セッション4: [29-AM2] RICC 分科会

  1. Overlay Cloud によるアカデミックインタークラウド構築事例
    横山 重俊 (NII)
    インタークラウド構築に、コンテナ技術とオーバーレイネットワーク技術を組み合わせた、Overlay Cloud アーキテクチャーを採用した事例を紹介する。具体的には Overlay Cloud アーキテクチャ自身の説明に加えて、バイオインフォマティクス分野の分析パイプライン実行環境とアカデミックコンテンツ提供サービスのバックアップサイト実行環境の二つの適用例について説明する。
  2. IPv6 時代におけるネットワーク状態評価手法に関する研究
    北口 善明 (金沢大学)
    ネットワーク障害点を検出するために、ユーザ側からの観測を元に状態を評価し、ネットワーク運用者が迅速に問題点を把握できる手法の確立を目的とした研究を紹介する。この研究では、ネットワーク障害を複数のレイヤに整理し、「ネットワーク接続性記述の定義」を明確にすることにより的確にユーザ環境の情報伝達を可能する手法を確立する予定である。今年度から開始する本研究とRICC分科会における活動との連携に関して議論したい。
  3. RICC update until meet37
    柏崎 礼生 (大阪大学)
    前回の meet36 以降の RICC 分科会の活動進捗、特に 2014 年度に推進した DESTCloud WG の概略と今後の展望について紹介する。

12:00 〜 13:00 A 会場

ITRC 総会

第 163 委員会委員のみ

13:00 〜 14:20 A 会場

セッション5: [29-PM1] UAT 分科会

  1. 2014 年度 UAT 分科会活動
    釜江 常好 (東京大学)、渡辺 隆行 (東京女子大学)、中山 雅哉 (東京大学)
    2013 年度までは、高齢者・障害者のインターネット利用分科会 (UAI) として活動を行ってきたが、昨年度からは、ユニバーサルアクセス (UA) 技術の普及啓蒙と実践方法に関する情報共有を中核とした研究活動にシフトしたUA技術の普及・実践分科会(UAT) の 2014 年度の活動について報告する。
  2. 工学教育における障害者向け製品の開発
    浅川 直紀 (金沢大学)
    近年、大学の工学系における教育は「自主的」、「実践」、社会性」などをキーワードに、机上の空論からより実用的な技術の教育を目指して変貌しつつある。ここでは講演者が創造的講義科目などで学部生に行わせた「ICT 技術 + 障害者向け製品の開発」をテーマとしたいくつかの課題を通じて、教育的項化と実際の製品の完成度について紹介する。
  3. 視覚障害者向けスマホの開発の進展と今後の活動方針
    釜江 常好 (東京大学)
    安価なBLEのビーコンを作るとともに、それを使って、滞在先のホテルの部屋や新幹線の座席への距離や、公共施設の入口やエレベータ、洗面所に関する情報と距離を知らせるアプリを開発した。また、スマホやタブレット間のミラーリングをするアプリを使って、遠隔地から、障害者のスマホ画面を見て、指導できるシステムを構築した。同時に、山梨県立大学の八代さんとデジタルアライアンスが開発した、自立型ワイヤレスハブ、Edutab-box、スタンフォード大学教育学部が開発した、類似のワイヤレスハブ SMILE を利用して、特別支援学校などで、スマホやタブレットを利用した教育を促進したいと考えている。

14:20 〜 14:40 A 会場

休憩

14:40 〜 16:00 A 会場

セッション6: [29-PM2] 2020 年に向けた取り組み(活動)

  1. スポーツ映像を中心とした 2020 年に向けての現状と取り組み
    宮地 力 ((独)日本スポーツ振興センター)
    スポーツ映像は、トレーニングの場においても、メディアによる視聴等でも、その重要性は高い。そして、テクノロジーの進歩、特に、カメラ技術、センサーの小型化、無線技術の発展は、スポーツ映像の内容を大きく変えていく可能性がある。2020 年の東京オリンピックに向けて、テクノロジーを駆使してそれをトップスポーツの成績向上につなげていくのが、JISS での私の仕事である。しかし、それは、トップアスリートだけではなく、広くスポーツの質の向上やよりよいスポーツの環境の提供につながるものでなくてはならないだろう。本講演では、現在の JISS でのスポーツ映像への取り組みを紹介するとともに、大学、NHK、競技団体を合わせたより幅広い分野の連携による取り組みや、NPO 活動を通じてのインターハイへの取り組み等を紹介し、また、現在の課題や問題点を提示することで、会の方々との新たな連携の可能性も模索していきたい。
  2. 情報通信政策から見たICT研究の 5年後、10年後
    下條 真司 (阪大)
    現在総務省の情報通信審議会の情報通信技術分科会技術戦略委員会では、ICT 技術研究の 5 年後、10 年後のあり方を議論しており、夏ごろまでに答申を出す予定である。その中で、オリンピックは 5 年後のいわば通過点として、様々な技術のトライアルが考えられている。ここでは、重点分野 WG での議論を中心に、ICT 研究のあり方について俯瞰しながら、ICT 研究のあり方について深掘りしていきたい。

16:00 〜 16:10 A 会場

クロージング

問い合せ先

PC

  • 中山雅哉(東大)
  • 下川俊彦(九産大)

LA

  • 北口善明(金沢大)
  • 中川郁夫(インテック)

その他、本研究会に関しての問い合せは、質問フォームで受け付けています。