meet34 program

ITRC meet34 プログラムの詳細です。

1 日目 (2013 年 10 月 30 日 (水))

13:30 〜 13:40 A 会場

オープニング

13:40 〜 15:20 A 会場

[セッション: 30-PM1] RICC 分科会

  1. RICC update meet34
    柏崎礼生 (大阪大学)
    RICC のここ一年間の活動報告を行います。distcloud WG での活動については ITRC meet33 で発表した通りですが、その他の開催イベント、今後の展望などについて述べます。
  2. 伸縮自在なデータセンターを実現するインタークラウド資源管理システム
    高野了成 (産総研)
    我々はデータセンター (IaaS) 事業者からの要求に対して、ネットワーク越しに資源を提供する HaaS サービスモデルを提案している。本モデルに基づいて実装したシステム Iris を用いて、Apache CloudStack に変更を加えることなく、要求に応じた計算資源提供が可能であることを紹介する。また、その応用として、日欧のネットワークテストベッドを活用した実証的共同研究の取り組みについても紹介する。
  3. ビッグデータ時代の科学研究技術: データ指向型研究を支えるマッシュアップ技術
    村田健史 (NICT)
    Jim Grey が指摘した「第 4 のパラダイム」以来、ビッグデータ科学は注目されているが、今のところは大きな成果を挙げることができていない。その理由の一つは、研究者および技術者が特定の技術にのみ注目しており、データの収集からデータ公開までを一貫して行うノウハウを有していないからである。ビッグデータ科学実現のポイントは「マッシュアップ」であり、マッシュアップによる統合的なシステムの実現が必要である。講演では、サイエンス用クラウドシステムのマッシュアップ事例を紹介し、今後のビッグデータ科学の方法論について議論したい。

15:20 〜 15:30 A 会場

休憩

15:30 〜 16:30 A 会場

[デモ展示説明セッション]

  • デモ展示出展リスト(申込順)
    • 九州大学・鳥取大学
    • ジェイズ・コミュニケーション 株式会社
    • 株式会社 シー・オー・コンヴ
    • 株式会社 アライドテレシス開発センター
    • 株式会社 日立製作所
    • 株式会社 コムワース
    • アラクサラネットワークス 株式会社
    • 株式会社 ストラトスフィア
    • 株式会社 トランス・ニュー・テクノロジー
    • 富士通 株式会社
    • 京都大学
    • 株式会社 フィールドフロンティア
  • ポスター発表リスト
    • 広島市立大学 田中さん
    • 広島市立大学 林さん
    • はこだて未来大学 金澤さん

16:30 〜 17:00 A 会場

展示・休憩

17:00 〜 18:30 A 会場

[セッション: 30-PM2] UAI 分科会

  1. オープンソースのスクリーンリーダーNVDAとWebアクセシビリティ
    西本卓也 (NVDA 日本語チーム)
    オーストラリアを拠点に世界 40 以上の言語で使われているオープンソースの Windows 用スクリーンリーダー Non Visual Desktop Access (NVDA) の概要、Web アクセシビリティにおける NVDA の意義、日本語化の経緯および世界の NVDA コミュニティについて報告する。
  2. 視覚障碍者向けトークバック機能をベースにしたアンドロイド、ユニバーサル・アクセス携帯
    釜江常好、小出富夫
    視覚障碍者に配慮したスマートフォンとしては、アイフォンがある程度の支持を得てきたが、使えるアプリは限られ、使うには、相当の知識と努力が必要であった。一方、機能に絞って、老齢者、視覚障碍者や情報弱者をターゲットにした、アンドロイドベースのらくらくスマートフォン・プレミアムが富士通により開発され、ドコモとで発売された。グーグルは、この数年の間に、トークバックと呼ばれる、視覚障碍者のための機能が大幅に強化し、提供してきたが、市販のスマートフォンでは、その機能を活用することが楽ではなかった。我々は、中古の GalaxyNexus に、アンドロイドの代替ロムとして広く使われている、CynaogenMod10.1.2 を搭載し、トークバック機能をベースにしたアンドロイド携帯、「ユニバーサル・アクセス携帯」を開発し、比較的安価に提供し始めた。障碍者や情報弱者が、情報機器の知識がない晴眼者 (家族や友人) と一緒に、この携帯を使いこなすために、アニメと音読が同期するマニュアルを制作し、提供している。本プロジェクトは、らくらくスマートフォンなどと異なり、アンドロイドが提供する大多数の機能を活用したいと願う、視覚障碍者をターゲットとしている。もしそのような方をご存知なら、ぜひ本携帯を勧めてほしい。
  3. ヘルスログを用いた健康記録とその標準化動向
    藤野雄一 (はこだて未来大学)
    自分の健康データを PC のネットワークを介して登録するサービスや iPhone などのモバイルデバイスを用いて自分の健康データを 3G 回線により登録、共有する情報流通サービスは e-Health、m-Health と呼ばれ、近年注目されている。これらの医療情報を流通させるためには標準化技術が必須である。本講演では、医療関連事項の国際標準化動向、特にそれらの通信関連の国際標準化団体である ITU での動向、それらを用いたサービスであるライフログ、ヘルスログの状況、これらのデバイスを用いた高齢者支援などについて概説する。

18:30 〜 19:00 A 会場

展示・休憩

19:00 〜 20:30 A 会場

夕食

20:30 〜 22:00 A 会場

[セッション/BoF: 30-EV] ITRC 提案型プロジェクトについて/無線 LAN 情報

  • 前半
    1. ITRC 提案型プロジェクトについて
      大崎 博之 (関西学院大学、ITRC 副委員長)
      ITRC 第 4 期における新しい試みの一つとして、提案型のプロジェクトの募集を企画している。提案型のプロジェクトと募集のねらいを説明するとともに、ITRC メンバの活動としてどのようなプロジェクトを推進してゆくべきかを参加者らともに議論する。
  • 後半
    1. IEEE 802.11 の最新動向と標準化
      真野浩 (アライドテレシス)
      スマートフォンの普及により、無線 LAN は、インターネットのアクセス手法として重要な基盤技術となりました。しかし、公衆無線 LAN などでは、その乱立により十分なパフォーマンスを得ない状況も問題となっています。IEEE 802.11 では、無線 LAN の標準化を様々なテーマから推進していますが、次世代の無線 LAN を協議するする HEW-SG もスタートしました。そこで、このセッションでは無線 LAN の標準化の最新情報を解説し、インターネットの無線 LAN の課題等について、広く議論したいと思います。

2 日目 (2013 年 10 月 31 日 (木))

9:00 〜 10:30 A 会場

[セッション: 31-AM1-A] 展示・休憩

9:00 〜 10:30 B 会場

[セッション: 31-AM1-B] MINX 分科会

  1. 階層的なマルチホーム環境を自動構築する HANA の展開
    藤川 賢治 (NICT)
    NICT では新世代ネットワーク実現に向け、階層的なマルチホーム環境自動構築のための HANA プロトコルの研究・開発を行っている。本発表では新世代ネットワークの広域テストベッドである JGN-X を用いた HANA の展開について述べる。
  2. 社会構造の急激な変化に即応する地域医療サービスの在り方
    山口徳蔵
    急速な人口の高齢化と人口減少の波動は、疾病構造に変化をもたらし、医療資源の効率的な配分をゆがめる。「均霑な医療サービスの構築に向けた受療 (診) 者の選好性に着目した新たな仕組み」が待望される。本研究では、医療機関の診療報酬請求書 (レセプト情報) に凝縮されている個人の医療情報の内容をときほぐし、社会資本整備水準を背景とした社会構造の変化がもたらす地域医療サービスへの影響と医療サービスの最適化についての必要性と重要性の明確化を目的としたものである。【方法】北海道で、唯一、二次医療圏と三次医療圏が同一の十勝圏域の都市部、医療機能水準が低く二次医療圏を超えの受療者が多いとされる町村部、及び先進医療水準の高いとされる医療圏域内の市町村から各々2市町、計6市町並びに後期高齢者医療広域連合の協力を得て、国民健康保険と後期高齢者医療制度の被保険者数約 16 万人、述べ受療者数約 700 万 (件) 分のレセプト情報から、地域、医療機関、疾病、医療費、入院・外来、医科、歯科、調剤等につき、期間を平成 23 年 4 月から平成 25 年 3 月までとして、ファッシュ法による暗号化、レセプトの基本項目と細目を含め、約 300 項目のコードを活用、統計データを作成、実人員 (名寄せ後) の把握による国保と後期の連動システム化と共に、地域別・年齢階級別の総医療費の推計により、地域全体の医療費の把握を試みた。【結果】平成 23 年度から導入された電子化されたシステムによる 24 年度分までのデータ解析の結果からは (研究事業期間 24 年度から 3 か年)、都市部では、医療サービスの充足度は比較的高く、医療機能水準の低い町では、医療サービスへのアクセスの困難性を伴いつつも、良質な医療を求めて医療圏域を超えた受療行動にあり、アクセスの難易性は医療圏の広狭要因と作用している。また、地域別・疾病別に見た場合の農・漁村地帯に特定の疾病による受療者 (例: 肺癌) が多く、急性心筋梗塞による季節変動 (冬季) が見られ、入院実日数においても、冬期間に偏りなどの傾向が見られた。【結論】年齢階層別に見た疾病構造と医療費との関係では、地域的な格差は小さいものの町村部においては生活習慣病等の特定の疾病が目立ち予防医療への先行投資の重要性が示唆された。今後は、レセプト情報の特質を活かし、社会構造の変化が、医療の需要と供給面に及ぼす変化を多角的にとらえ、より精緻な分析検討が重要であると考える。
  3. 北海道に於ける地域医療連携クラウドについて
    新見隆彦
    北海道に於ける地域医療支援の一環として、平成 20 年度より継続されている「北海道南西部広域医療連携ネットワーク」は、電子カルテ・システム、医療機関相互情報連携、在宅医療支援、バイタル・モニタ (血圧、体重・体組成、心拍、運動量。胎児心拍等)、及びビジュアル・コミュニケーション・システム等の要素技術を基盤として、各々クラウド・コンピューティング環境よりサービス供給している。本発表では、当事業の各種実績より浮き彫りとなったアウトカム、課題等につき、その大要を概説するとともに、今後の展望等に関し述べるものである。
  4. 情報ネットワークの基礎: 進化論と情報薬
    辰巳治之
    我々は、病気になる前に病気を防ぐ「超予防医療」を実現する為に IT をフル利活用した健康管理システムとして戦略的防衛医療構想 Ver 1.0 を提案し、経産省や総務省のプロジェクトで実証した。この実践の中で、より良い医療の実現を目指し、Ver 2.0 の「医療者側のシステム」、そして Ver 3.0 として「情報薬 TM」という新概念をつくり、その開発と応用に取り組んでいる。「情報」とは、伝えて人の心を動かすものであり、その人の心が動かなければ雑音であるという考え方から、さらに「心」を動かすいうことを細胞生物学的にみると細胞が動くということである。従来の考えにとらわれない「コペルニクス的発想」により、医療・医学を再検討した。精神科にて治療にたずさわる傍ら、人の心の動きにどのようなものがインパクトを与えるかをいろいろ観察しているうちに、「内観療法」に出会うことができた。記憶を回想し、その解釈を再構成することの威力に驚いた。また、フロイトは、催眠を使い「無意識」を見出したが、その後、催眠から遠ざかっている。言葉による聴覚への刺激もさることながら、NLP (Neuro-Linguistic Programing) や、SAT 法 (Structured Association Technique) などイメージを伴う刺激、視覚、嗅覚、味覚、そして触覚への刺激により、心 (細胞) が動くことを学び、直接、脳細胞へ刺激を意図的にあたえる EMDR (Eye Movement Desensitizationand Reprocessing) や、それを含んだ TFT (Thought Field Therapy) も症例によっては著効を示し、東洋医学のツボ刺激 (鍼灸) の効果も素晴らしい。歴史ある東洋医学などは、現在の技術では微細な変化を捉えられないが故に解明できておらず、複雑系の発想で取り組むべき姓名、心、健康など、単純系(いわゆる今の科学的手法といわれる) アプローチで行っているので、未だプロトサイエンスの領域のものになっている。そこで、細胞生物学的、社会心理学的、情報科学的アプローチから見直し、従来の薬剤も、遺伝子治療、ツボ刺激、精神療法、そして催眠療法も同じレベルで捉えようとするのが「情報薬」の発想である。表現の仕方は異なるが、「国富論」で有名なアダムスミスも「道徳感情論 (1759 年)」のなかで、また、進化論の「種の起源 (1859 年)」で有名なダーウィンも心のパワーについても言及している。即ち情報の力である、我々は、より良い医療を提供する為には、あらゆる手段を利用した Full-Powered Medicine なる取り組みが必要で、特に連携が重要で、地域医療連携には、インターネットや携帯電話の高度応用が望まれる。

10:30 〜 10:40 A 会場

展示・休憩

10:40 〜 12:10 A 会場

[セッション: 31-AM2-A] NWGN 分科会

  1. しっぺ返し戦略を用いた P2P ファイル配信システムにおける最適なピース配送スケジュールの分析
    長谷川 雅史、笹部 昌弘、滝根 哲哉 (阪大)
    OS など大容量のファイルを多数の端末に配信する際は Peer-to-Peer (P2P) ファイル配信システムが有効である。特に、BitTorrent ではファイルをピースと呼ばれる単位に分割し、各ピアが高速にピースを取得可能なピアに対して積極的にピースを提供するというしっぺ返し戦略を導入することで、ファイル配信の効率化を図っている。一方で、このようなしっぺ返し戦略を用いたファイル配信の最適性については十分に検討されていない。そこで本研究では、しっぺ返し戦略を用いた P2P ファイル配信システムをピア間での時点毎のピースの授受を変数に持つ線形計画問題として定式化した。この問題を既存の線形ソルバで解くことにより、全てのピアのファイル取得完了時間を最小化するために必要なピース配送スケジュールを求めた。
  2. 特定エリアで情報を保持するための端末間情報配信方式
    小倉 一峰、山崎 康広、藤田 範人 (NEC)
    災害時などの情報伝達手段として、ネットワークの中断や切断が断続的に発生する不安定なネットワークにおいてもデータ転送を可能にする DTN (DelayTolerant Networking)が注目されている。本研究では、DTNの上記特徴を利用し、ユーザの持つ無線端末が特定エリア内で端末間通信により情報共有することで、特定エリア内で情報を保持するシステムに着目する。上記システムでは、端末間通信に接続時間の制限や、無線端末のメモリ制限があるため、多数の情報を同時にエリア内で保持することは困難である。そこで、本研究では、より多くの情報を特定エリア内で保持するため、エリア内情報を利用した情報複製制御方法について提案し、シミュレーションにてその有効性を示す。
  3. 大規模ネットワークのための逆方向伝播を利用した分散型フロー制御方式に関する一検討
    堤 康平 (関学大)、鈴木 秀明 (NICT)、大崎 博之 (関学大)
    本発表では、大規模ネットワークにおいて、下流ノードから上流ノードへの逆方向伝播を利用することにより、ネットワーク全体のコストを小さく抑えることができる分散型フロー制御方式 DFC-BP (Distributed Flow Control withBackward Propagation) を提案する。DFC-BP の基本的なアイディアは、(1) 下流ノードから上流ノードに対する逆方向伝播を利用することにより、ネットワーク全体のコストに対する各ノードの寄与率を自律分散的に推定する、(2) 推定した各ノードの寄与率を用いて、制約付きの最急降下法によってフロー分配律を制御する、というものである。シミュレーション実験により、DFC-BP の有効性を示す。

10:40 〜 12:10 B 会場

[セッション: 31-AM2-B] 企業セッション: SCSK の考えるクラウド

  1. ハイブリッドクラウドの実現手法 〜クラウドの統合管理と 4 つの基盤〜
    海保 祐文 (SCSK (株))
    クラウドを取り巻く最近の傾向を説明するとともに、既存のシステムとクラウドや、複数のクラウドを組み合わせたハイブリッド IT 環境を実現するための基盤について説明する。あわせて、企業ならびに大学環境における活用事例を切めする。
  2. ハイブリッドクラウド対応コントローラ PrimeCloud Controller
    瀧澤 与一 (SCSK (株))
    「PrimeCloud Controller (プライムクラウドコントローラ)」とは、複数のクラウド (プライベート/パブリック) を簡単な GUI 操作によって統一的に管理・制御できる、ハイブリッドクラウドコントローラである。VMware、CloudStack、Amazon Web Services など、複数のクラウド環境に対応している。本発表では、PrimeCloud Controller がどのようにして複数のクラウドを統合的に接続し管理可能にしているかの技術を説明するとともに、活用した事例について説明する。

12:10 〜 13:40 A 会場

昼食・展示

12:10 〜 13:40 B 会場

ITRC 運営委員会

第 163 委員会委員のみ

13:40 〜 14:40 A 会場

[セッション 5 招待講演 ]

  1. クラウドはホンモノか?
    坂内 聡 (株式会社 日立製作所)
    毎日のようにキーワードとして出ているクラウド。その実態やユーザにとってのメリットや使い方などはまだ懐疑的な方もいらっしゃるのではないでしょうか? 今回の講演では、「クラウドとは?」からはじまり、「クラウドを活用して実現したお客様情報システム」を BCP・ビックデータなどのキーワードも交え、導入事例を交えながらご説明いたします。

14:40 〜 15:00 A 会場

展示・休憩

15:00 〜 16:40 A 会場

[セッション: 31-PM1] INI 分科会

Resilis 研究合同発表セッション「レジリエントネットワーク研究」

  1. 無線メッシュネットワーキングによるレジリエント ICT の実現
    浜口清 (NICT)
    ICT システムは、東日本大震災の時に大きな被害を受けて充分に機能しなかった反面、社会インフラとしての重要性が強く認識された。災害に強い情報通信の実現を目的として、現在、NICT が取り組んでいる“繋がる”“切れにくい”無線メッシュネットワークの研究開発の概要を紹介する。
  2. JGN-X での耐災害ネットワーク技術の取り組み: 遠野市での実証実験
    河合英治 (NICT)
    我々のグループでは、SDN/OpenFlow 技術を応用した耐災害ネットワーク技術を実際に展開し、実証実験を行うプロジェクトを NEC、遠野市、NICT の共同で実施している。本発表では、本プロジェクトの概略、これまでの成果、今後の活動についてご紹介する。
  3. 災害時避難所等におけるネットワークリソース制御技術の研究開発
    澤田宏史 (東北大学)、山崎康広、木下峻一 (NEC)、後藤英昭、曽根秀昭 (東北大学)
    災害時に避難所の避難者や駅等の帰宅困難者の多数の利用者端末が1か所に集まる無線過密環境にも対応可能な無線 LAN アクセスシステムとして、無線端末同士の各状態を集中管理するために、無線 LAN アクセスポイントの制御ソフトウェアに、全体状況を把握するサーバ機能と、その指示に従って実際に通信を制御するクライアント機能をもたせる方式の提案と開発を述べる。
  4. 日本学術会議の大型プロジェクト提案 クライシスに強い社会・生活空間創成の情報通信基盤 ー超連携・スーパーマネージャビリティを中心としてー
    今井和雄 (NII・JSPS Resilis WG2 幹事)
    JSPS 先導的研究開発委員会「クライシスに強い社会・生活空間の創成」 (Resilis) では、これまでの検討をベースに、電子情報通信学会を通じて日本学術会議に対して学術大型研究計画 (マスタープラン) の提案を行った。これは、クライシスからの社会や生活基盤のしなやかな回復を実現するための情報通信基盤を軸とした新たな研究計画を示したものである。本発表では、このマスタープラン提案の概要とレジリエント化のためのネットワーク制御やサービス処理高度化の概念である超連携、スーパーマネジャビリティについて解説する。
  5. JSPS レジリエント情報通信ネットワーク (アップデート)
    山田茂樹 (NII・JSPS Resilis WG1幹事)、Kien Nguyen、 Quang Minh Tran
    災害からの早期復旧を目指したレジリエント情報通信ネットワークとして、SDN/OpenFlow 技術をフルに活用したバックボーンネットワークと、被災地で PC を WiFi アクセスポイントにしてマルチホップ接続し、早期構築を行うアクセスネットワークの最近の検討状況をご紹介します。

16:40 〜 17:00 A 会場

展示・休憩

17:00 〜 18:40 A 会場

[セッション 6 レジリエンス研究会との合同パネル]

パネル討論「レジリエントサービスとその社会基盤」
チェアー: 曽根原登 (NII)

  1. サイバーフィジカル融合社会 (CPiS) の個人情報保護活用基盤 -ID データコモンズの提案-
    曽根原登 (NII・JSPS Resilis WG4 幹事)
    携帯端末の高性能化や普及、Twitter や Facebook をはじめとする SNS の台頭により、個人に関わる膨大なデジタルデータ (ライフログ) を含んだ様々なデータがインターネット上に蓄積されつづけている。一方で、蓄積されたライフログに対して、災害時や緊急時に必要となる個人情報や属性情報の利活用が困難になっており、通信を介して個人情報を利活用できる情報システムが求められている。本報告では、時間軸 (災害時など特別な場合)、空間軸 (実世界における特別な場所) におけるプライバシー情報保護活用基盤を提案する。
  2. 南海トラフ地震に向けて医療情報を県外保全する取組みについて 〜高知県医療通信技術 (ICT) 連絡協議会の立ち上げについて〜
    澤田努 (高知県へき地医療支援機構)
  3. Shibboleth を用いたメディカルクラウドの提案
    平野靖 (山口大学)
    災害や障害に堅牢なメディカルクラウドシステムを提案する。このシステムでは、日常診療で使用する電子カルテや医用画像などを分散ストレージ上に構築された DB に保存することにより、医療情報の喪失を予防する。さらに DB に蓄積された医療情報を 2 次利用できる仕組みを提供する
  4. ビッグデータ時代のいつでもどこでも MY 病院と電子カルテ統合技術 -どこでもデータ標準化とお薬手帳の動向-
    倉本秋 (高知医療再生機構)、片岡浩巳 (高知大学)
  5. パネルディスカッション
    • ファシリエーター
      • 曽根原登 (NII・Resilis)
    • パネリスト
      • 澤田 努 (高知県へき地医療支援機構)
      • 倉本 秋 (高知医療再生機構)
      • 平野 靖 (山口大学)
      • 今井 和雄 (NII)

18:40 〜 19:00 A 会場

展示・休憩

19:00 〜 20:30 A 会場

交流会

20:30 〜 22:00 A 会場

[セッション/BoF: 31-EV] Next Generation Web Site を作ろう/電池で動く小さなコンピュータ「クリケット」で遊んでみよう!

  • 前半
    1. Next Generation Web Site を作ろう
      柏崎礼生 (大阪大学)
      ITRC の Web サイト (http://www.itrc.net/) のリニューアルについて議論を行う。現在の ITRC の Web サイトでは、最新情報に追従していない、英語情報がない、ソーシャルメディアとの連携が図られていないといった問題が指摘されてきた。今後、どのような Web サイトにしていくか、方針と手法、スケジュールについて本セッションで議論を深めたい。
  • 後半
    1. 5 月の研究会で、併設ワークショップとして開催した「コンピュータの「つたえる」仕組みを体験してみよう」では、2 進法を使って、音や光で伝える装置を作るというワークショップを行いました。ベースは、クリケットという電池で動く小さなコンピュータです。このクリケットは使って、楽しく子供達に、通信技術が体験できる場面を実際に、使いながらワイガヤで議論しましょう。

3 日目 (2013 年 11 月 1 日 (金))

9:00 〜 10:30 A 会場

[セッション: 01-AM1] CIS 分科会

  1. 5 月研究会併設ワークショップの報告と今後の展開
    秋山 豊和 (京都産業大学)、松井 博也 (SCSK)
    5 月研究会の併設ワークショップ「コンピュータの「つたえる」仕組みを体験してみよう」では、31 日ナイトセッションでも紹介したクリケットと 2 進法を使って、音や光で伝える装置を作るというワークショップを行いました。発表の中で、当日の様子を可能な範囲で再現し、みなさんにも当日の雰囲気を体験していただきます。また、今後の展開についての検討状況を紹介いたします。
  2. 広島大学におけるクラウドサービス利用ガイドラインの整備について
    西村 浩二 (広島大学)
    さまざまなクラウドサービスが提供されるようになり、大学等の構成員が自組織のセキュリティポリシーの範囲内でクラウドサービスを選択することが困難になっている。広島大学でも構成員からの問い合わせが増加してきたことを受け、セキュリティポリシーを踏まえたクラウドサービス利用のためのガイドラインの整備を行った。本発表では、その背景や考え方、今後の展開などについて述べる。
  3. 安全・安心・便利な ICT 社会を実現する生体認証クラウドサービス
    高橋健太 (日立製作所)
    社会インフラの IT 化に伴い、ネットワークを介した確実な個人認証の必要性がますます高まっている。一方で、従来の ID /パスワードに代わる安全で便利な認証手段として、静脈や指紋などに基いて個人を認証する生体認証技術の普及が進んでいる。本講演では、日立の指静脈認証技術を紹介するとともに、オンライン認証において強固なセキュリティとプライバシ保護を実現する、キャンセラブルバイオメトリクス技術および PBI (Public Biometrics Infrastructure) 技術を紹介する。最後にこれらの技術を用いた生体認証クラウドサービスと学認との連携可能性について議論する。

10:30 〜 10:40 A 会場

展示・休憩

10:40 〜 12:10 A 会場

[セッション: 01-AM2] NVW 分科会

  1. SDN 技術の既存ネットワーク環境への適用について
    浅羽登志也 (ストラスフィア)
    OpenFlow をはじめとする SDN 関連技術が、既存の様々なネットワーキング環境にどのように適用可能であり、また、既存の課題をどのように解決可能なのか。DC、WAN、オフィス、インターネットなどのさまざまなシーンでのデプロイメントイメージを考察、議論する。
  2. 有・無線統合テストベッドの実装
    真野 浩(山梨大学)
    有・無線を問わず、物理層からアプリケーションレイヤーまでを自由に再構築、プログラミング可能なエミュレーションシステムの実装状況を解説する。あわせて、StarBedのネットワーク上にマッピングされたこのテストベッドのデモを行い、無線のフィルード試験をネットワークサービスとして提供する WETAAS (Wireless Experimental Trial As A Service) の実装評価を示し、その用途等について議論する。
  3. BeaconCast Reloaded
    中尾 彰宏(東京大学)
    最近の WiVi: WiFi アクセスポイント仮想化技術研究開発の最近の進歩を報告し、WiVi のスライスにおけるサービスの一つとして研究開発をしてきた BeaconCast の最近の実証実験の紹介とその応用例を議論する。

12:10 〜 13:10 A 会場

昼食

13:10 〜 16:00 A 会場

[IA 研究会共催セッション]

詳細は、主催研究会のページをご確認ください。

16:00 〜 16:30 A 会場

クロージング

4 日目 (2013 年 11 月 2 日 (土))

13:30 〜 16:30 A 会場

[併設ワークショップ] 正しく恐がるインターネット 〜親子で学ぶ情報モラル〜

  • 主催: 広島大学情報メディア教育研究センター
  • 共催: ITRC
  • 会場: 広島大学情報メディア教育研究センター (本館)
  • 対象: 小学校高学年〜 (小中学生は保護者とご一緒に!)
  • 参加費: 無料
  • 内容および参加申込は、こちら

問い合せ先

PC

  • 後藤幸功 (サイバー大学)
  • 森岡仁志 ((株) アライドテレシス開発センター)

LA

  • 西村浩二 (広島大)
  • 近堂徹 (広島大)

その他、本研究会に関しての問い合せは、質問フォームで受け付けています。